院長紹介
井口 福一郎
当院では開院以来、特に「鼻づまり」の診療に力を入れております。慢性的な鼻づまりに悩んでいる方は多くいらっしゃいますが、学校や職場に行けないほどでもないため放置されがちです。しかし、症状が続くと、夜ぐっすり眠ることができない、集中力が低下し勉強やスポーツで十分なパフォーマンスが発揮できないなど、日常生活に悪影響を及ぼします。当院では、電子内視鏡やCTなどでしっかり検査を行い、その結果を丁寧にご説明し、ご自身の症状の理解を深めていただいた上で、適切な治療法をご提案します。
一般的な耳鼻咽喉科疾患の診療(風邪症状や花粉症、中耳炎、メニエール病など)も行っております。「鼻づまり」の診療と同様、丁寧な説明を心がけ、ご納得いただきながら治療を進めています。二診体制を採用したり、電子カルテの代行入力をするスタッフ(シュライバー)を配置したりして、医師が患者さんと向き合う時間をできるだけ長く取るための工夫をしてまいりました。2022年7月には現在地へ移転し、診療スペースや設備を大幅に拡充しました。今後は、耳鼻咽喉科のみならず、内科、放射線科との連携を深めるなど、一層質の高い診療を提供できるよう取り組んでいきます。
資格
日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医
略歴
1999年 | 島根医科大学卒業 |
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2004年 | 京都大学大学院医学研究科修了 医学博士号取得 京都大学医学部附属病院勤務 |
2005年 | 大津赤十字病院勤務 |
2006年 | University of Washington, Virginia Merrill Bloedel Hearing Research Center 勤務(Senior research fellow) |
2009年 | 京都大学医学部附属病院勤務 |
2010年 | 京都桂病院勤務(耳鼻咽喉科 副部長) |
2014年 | いぐちクリニック開業 |
医師紹介
補聴器相談医
メッセージ
私が大切にしているのは、患者さんの話にしっかり耳を傾けることです。症状について患者さん自身の言葉で語っていただくなど、医師の側から特定の答えに誘導してしまわないよう工夫しています。めまいの診療などでは特に患者さんがどう感じているかを正しく知ることが、診断を左右します。
私の専門は人工内耳で、当院でも難聴治療を多く行っています。外耳や中耳に原因がある場合は治療や補聴器の使用を推奨しますが、聞こえにくさが改善しない場合には人工内耳の提案をすることもあります。いずれも患者さんのご希望を聞き、検査などで原因を把握した上でご提案させていただきます。難聴は認知症との関係も指摘されており、社会の高齢化とともに増加が予想されますが、近年は騒音下で難聴が起こる「隠された難聴」が若い方に増加しています。年齢を問わず、気軽にご相談ください。
メッセージ
私は当院での診療のほか、京都新町病院でも診療を行っています。京都新町病院はクリニックから紹介された患者さんを受け入れ、必要に応じて大規模病院に紹介するという橋渡し的な役割を担っています。この経験から、診療においては目の前の患者さんが何を求めていらっしゃるかを考え、過不足のない説明で安心していただけるよう心がけています。耳鼻咽喉科の診療領域は広範に及び、近年では超高齢社会や生活の質向上のために他科との連携も必要になってきています。より地域医療に貢献できるよう、難聴や睡眠時無呼吸症候群、嚥下機能障害の治療にも注力していきます。