当内科の診療内容
耳鼻咽喉科・内科いぐちクリニックの内科ではちょっとしたご相談から幅広くご相談を受け付けています。完全予約制で一人ひとりの患者さんにじっくり向き合います。不調や病気を乗り越え健康な元気をお送りいただければと考えています。当ページでは、内科で受付している診療内容について解説します
一般内科
一般内科とは
発熱、頭痛、めまい、腹痛、嘔気、嘔吐、咳など、一般的によくある症状全般をみる内科のことを言います。なにか体調が悪いけれど何科を受診したら良いのかわからない、健康診断で異常を指摘されたものの誰に相談してよいのかわからないという場合に受診していただく内科です。
風邪、インフルエンザ、胃腸炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、気管支喘息、アレルギー、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症(痛風)、骨粗鬆症、甲状腺疾患、不眠、不安、ストレスなど、その守備範囲は広く、お体のことで困ったときに、まずご相談いただけるような存在でありたいと思っております。
未病
「未病」って何?
なんかしんどい、イライラする、体がむくむ、冷えるなど、自覚症状はあるのに、病院で検査を受けても、何も異常はないと言われたことはありませんか?あるいは、健康診断などで異常を指摘されたものの、何も自覚症状がないため、ご自分としてはピンと来ないということはありませんか?このように、発病には至らないものの、健康な状態からは離れつつある状態のことを「未病」といいます。病気になってしまってから治すより、病気になりにくい心身をつくることで病気を未然に防ぎ、健康を維持しようという「予防医学」という考え方が近年重要視されています。
健康診断の活用
検査をしても異常がない、検査で異常があるのに自分ではわからない、こういった「未病」のかたにお勧めしたいのが健康診断の結果の活用です。せっかく、毎年、健康診断を受けても、ちらっと結果を見て、「ああ、去年より数値が高くなったなあ。でも、これ何の数値だっけ?」と一瞬思うだけというかたも多いのではないでしょうか?確かに、あれだけ多くの検査項目があったら、全てを理解するほうが難しいと言われても無理はありません。ぜひ、健康診断の結果をお持ちください。食生活や睡眠、運動習慣などをお聞きし、「生活のパーソナルトレーナー」として、健康寿命をのばすアドバイスをいたします。
生活習慣病・メタボ
生活習慣病とは
検査値に異常はあるが自覚症状に乏しい状態、高血圧、高脂血症、肥満など、これらは、生活習慣病と呼ばれています。治療はというと、その名の通り、生活習慣の改善が第一です。例えば、高血圧の場合、減塩生活を送りましょう、運動習慣をつけましょうということになります。ただ、それだけでは、なかなか改善しないこともあります。そういった場合は、お薬も必要となり、降圧剤などを服用していただきます。しかし、詳しく患者さんのお話をお聞きしていると、不眠、不安からイライラした状態が続いているなど、高血圧の原因が他にもみつかることがよくあります。こういった場合は、漢方でココロとカラダのバランスを整えるのも有効です。病気の発症には様々な因子が複雑に絡んでいます。個々の体質、気質や環境が、今の生活習慣を生み、病気の発症に関与している場合もありますし、逆に生活習慣が気質や体質に影響していることもあるのです。当院では生活習慣の聞き取りから始め、西洋学的なアプローチに加えて漢方を用いることで体に負担が少なく、長期間持続できる治療を提供します。「走るよりも歩いたほうが、ラクにずっと遠くに行ける」のです。
血管年齢検査
お肌に年齢があるように血管にも年齢があるのはご存知でしょうか。血管は体に栄養を運ぶ重要な器官です。血管年齢が高い方は、動脈硬化の進行が早く、心筋梗塞や脳梗塞など、血管病のリスクが高くなると言われています。心筋梗塞や脳梗塞などの病気は、死因の多くを占めるため、その名はよく知られていますが、実はこれらの病気は、心臓や脳の病気ではなく、血管の病気なのです。また、動脈硬化は、認知症の原因にもなります。認知症と言うと、アルツハイマー型認知症が有名ですが、脳血管性認知症も多いのです。脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など脳血管障害の後遺症が原因で脳の一部が破壊されたり働きが低下したりすることで起こる認知症です。高血圧や糖尿病などの持病を持つことも多く、動脈硬化にならないことが最大の予防策です。
「検診で血圧が高いといわれた」「体重が増えてきた」「何となく体調がすぐれない」こんな事はありませんか? 生活習慣の乱れ、高血圧、高脂血症などは放置すると血管の老化の原因となります。当院では簡単に血管年齢を測定できます。お肌のお手入れをするように血管のお手入れをしてみませんか?
咳
咳嗽(がいそう・咳き込むこと)は、身体を守るための自然な反応です。空気の通り道(気道)に入ってしまったホコリやバイキンを外に吐き出すための生理的な働きなのです。
咳の原因
咳の原因は様々あります。風邪を引いて気道に炎症がおき、ちょっとした刺激にも気道が過敏に反応し、頻繁に咳が出てしまうのはよく知られていますが、他にも様々な原因があり、単に咳止め薬を飲めば良いというわけではありません。大切なことは、咳の原因を追求し、その原因に対する治療を行うことです。
咳のしかたなどだけで原因を診断することは困難です。咳が続いている期間、痰の有無などをお尋ねし、胸部レントゲン検査、呼吸機能検査などで鑑別します。
2〜3週間ほど続く場合、ウイルス感染が原因のことが多いのですが、黄色や緑色の痰が見られる場合、細菌感染が起きている可能性があります。痰が出る咳の場合、咳止め薬は使いません。カラダにとって不要なものを外に吐き出す働きなので、止めてしまうと逆効果になってしまいます。
8週間以上続く場合は、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、肺がん、肺結核など肺や気道に病気がある可能性があります。他にも、鼻炎・副鼻腔炎による後鼻漏、胃から胃酸がノドに逆流してくる逆流性食道炎、肺に水がたまる心不全など様々な疾患が原因になっている場合があります。
甲状腺疾患
甲状腺はノドボトケの下にあります。触っても、あまりわからないかたも多くいらっしゃいます。甲状腺は甲状腺ホルモンというホルモンを分泌しカラダの活性をコントロールしています。甲状腺ホルモンが多いと、暑がりになる、汗をかきやすくなる、食欲が亢進する、イライラして落ち着きがなくなるなどの症状がでます。車に例えるとアクセルを踏んだような感じです。逆に甲状腺ホルモンが少ないと、体がだるい、無気力、疲れやすい、寒がりになるなど、ブレーキを踏んだような感じになります。
甲状腺ホルモンが正しく分泌されているかどうかは血液検査で、甲状腺内に腫瘍などのしこりがないかどうかは超音波検査(エコー)で診断します。
女性の病気
女性には女性特有の症状がみられます。のぼせ、ほてり、疲れやすい、気分が沈む、イライラ、むくみ、冷え、お肌トラブル、便秘、肩こり、頭痛、めまいなど、様々な不調がありますが、検査などで異常が出にくいので、他の人には分かってもらえないことがしばしばあります。女性は、仕事や子育て、更年期など、人生の様々な局面で身体の具合が変化し、時には思いがけず病気になってしまいます。仕事、子育て、更年期を自身で体験した女性医師があなた悩みをゆっくりお伺いし、あなたの「元気」を応援します。
検査・健診
当院では各種検査・健診を受け付けています
就業時・就学時検診
当院には耳鼻咽喉科もあるため、一般的な内科検診の他、聴力検査や平衡機能検査が必要な職種の診断書にも対応しています。
その他の各種検査
基本的な検査
血液検査
血液検査の項目はたくさんあります。検査の目的によって適切な項目を選び、結果を丁寧にご説明します。
胸部レントゲン検査
胸部にX線を照射して、肺や心臓に病気がないかどうかを調べる検査です。肺炎、肺がん、肺血管、胸水、気胸など、肺の病気の診断に必要なのはもちろんのこと、大動脈の異常や、心不全など循環器の病気の発見にも役立ちます。
心臓・血管の検査
血圧測定
心臓をポンプに例えるならば、血管は全身に血液を送り届けるホースの役割をしていると言えます。このホースを外から触ったときの硬さをみるのが血圧測定です。血圧が高いということは、塩分のとりすぎで血液量が増えているのかもしれません。タバコや精神的なストレスなどが原因で、血管が収縮しているのかもしれません。原因は様々あり、血圧測定しただけでは病気の診断はできませんが、病気に気がつくきっかけになります。
心電図
心臓は筋肉でできたポンプです。電気で刺激され、一分間に60〜100回程度、ドックンドックンと収縮し、全身に血液を送り出します。この、心臓の筋肉に流れる電流を測定するのが心電図です。電気の流れに乱れがないかを見ることで不整脈の有無を調べたり、狭心症や心筋梗塞など心臓の筋肉の調子が悪くなる病気がないかを調べたりすることができます。
頚動脈エコー
動脈の壁はしなやかで弾力のあるものなのですが、年齢、偏った食生活、運動不足、タバコ、ストレスなどの生活習慣が原因で、動脈の壁は固くなったり、厚くなったりして、しなやかさが失われていきます。首には頸動脈という太い動脈があり、超音波検査(エコー)で簡単に動脈の壁の様子を画像でみることができます。
CAVI
心臓から足首までの動脈の硬さを調べる検査です。両腕、両足首に血圧計のような装置をつけ、血圧と脈波を同時に測定します。5分程度で出来る簡単な検査です。動脈の硬さを数値化できるため、他のかたと比較し、血管年齢を計算することもできます。血管年齢が高い人は、同世代のかたと比べ動脈硬化の進行が早いと考えられます。
肺の機能検査
スパイロメーター
肺の病気は、空気を吸いにくくなる病気と、空気を吐きにくくなる病気の大きく2つに分けられます。この鑑別をするための検査です。
空気を吸いにくくなる病気としては、間質性肺炎や胸膜疾患などが挙げられます。間質性肺炎は、肺の壁そのものが固くなる病気です。胸膜疾患は、胸膜炎、気胸など、肺を包む胸膜という膜に起こる病気のことです。いずれも、肺が膨らまなくなるため、十分に空気を吸い込むことができなくなります。
空気を吐きにくくなる病気としては、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などが挙げられます。気管支喘息は、気管に慢性的な炎症が起こり、可逆的に空気の通り道が狭くなる病気です。 COPDは、聞き慣れない病名ですが、タバコや粉塵吸入などによる炎症が長年続くことで、不可逆的に肺の構造が壊れていく病気です。
NO検査
気管支喘息の患者さんの気道(空気の通り道)には、慢性的な炎症があります。炎症が起こると、一酸化窒素(NO)が気道の粘膜から産生されます。NOは喘息によって特異的に増加するため、吐いた息にどれだけNOが含まれるのかを測ることで、喘息の程度を評価することができます。